「ゴールドリボン」は、小児がんの子どもたちを支える活動のシンボルマークです。
なぜゴールド(金色)?
子どもは「国の宝」です。そのような点から考えて、「子どもたちは私たちにとって、金(きん)のように【最も貴重な宝物】である」という考えから、ゴールド(金色)リボンがシンボルマークとして使われています。
金(きん)は火にかかるプロセスを経てより強くよりタフになります。「小児がんの子どもたちが【辛い経験や挑戦を乗り越えて、より強くより幸せになれるように】」という願いも込められている」と言われています。
一般的に15歳未満の子どもに起こるがん(悪性腫瘍)を小児がんと呼んでいます。
大人のがんに比べれば患者数が少なく希少がんと言われますが、毎年2,000~2,500人の子どもたちが新たに診断されています。
小児がんの種類は多種多様で、小児がん国際分類(ICCC)の中分類で47種類に分類されています。大きく分けて血液腫瘍と固形腫瘍があり、大体半分ずつを占めます。
日本では、血液腫瘍について「白血病」「悪性リンパ腫」、固形腫瘍について「脳(脊髄)腫瘍」「神経芽腫」などが上位を占めています。現在、治癒率は70-80%となっています。現在では20歳以上の成人の500-1000人に1人(5万人以上)は小児がん経験者であるといわれています。そして、依然として子どもの病死原因の第一位でもあります。
小児がんのもう一つの問題は、成長や時間の経過に伴って、またはその治療による影響で、経験者の約半数が晩期合併症(障害)を抱えていることです。晩期合併症には、成長・発達への影響(低身長、肥満、やせ、骨格・筋の異常など)、臓器機能への影響(内分泌機能障害、腎機能障害、心機能障害、視力・視野異常など)、生殖能力への影響(妊よう力の低下など)、二次性腫瘍、免疫機能低下などがあります。
小児がんは、生活習慣病との関連がなく、予防ができません。
ある日突然、小児がんと診断された子どもやその家族は、その後長期にわたり様々な問題に直面することとなります。
小児がん経験者やその家族の声から、その一例を紹介します。