小児がんに関する書籍のご紹介です。専門的なものから読みやすいものまであります。
(クリニコ出版)
JCCG長期フォローアップ委員会、長期フォローアップガイドライン作成ワーキンググループ/編集
前田尚子/責任編集
小児がんの治療成績の向上とともに小児がん経験者が成長し成人するようになった一方で、がんや治療に起因する晩期合併症が多くに見られます。重篤な例や複数の合併症を有する例が少なくないことが明らかになり、長期フォローアップが重要とされています。
本書は、小児がんの患者さんが日本のどの施設においても同じように長期フォローアップが受けられることを目標に、小児がん治療や合併症治療に携わる診療科の医師、看護師、心理師、ソーシャルワーカーなど多職種からなる執筆陣で作成しました。
本書は、当法人の事業『小児がん経験者の生活の質向上のための支援』および『小児がんに関する情報提供』に資するため、出版に当たり当法人で費用の助成をしています。
(角川書店) 小倉孝保/著
池辺晋一郎氏(作曲家)から「モーツァルト以上の才能」と賞賛された少年は、幼少時から500曲を作るなど、周囲から将来を嘱望される存在でした。しかし、栄光学園(神奈川県)に進学後、脳腫瘍を発症。全身にがんが転移し、16歳でこの世を去りました。
同級生たちに影響を与え、病に向き合う人々を勇気づけた、〈永遠の十六年〉をたどる感動のノンフィクションです。
(新潮社) 石井光太/著
余命少ない子どもたちが、日々続く辛い治療から離れ、やりたいことをのびのびとやり、家族と生涯忘れえぬ思い出をつくる。そんな、短くとも深く生きるための場所があったら――。医師や親たち関係者の希望をたずさえ、大阪、鶴見に誕生した「TSURUMIこどもホスピス」。実現に向けて立ち上がった人たちのこれまで、そしてこれから。
ゴールドリボン学習室のことも紹介されています。